(1)策定の趣旨
 朝日地域を取り巻く情勢は、少子高齢化・高度情報化・環境問題など様々な課題が生じています。また、地方分権の流れの中で、これまでの中央集権、全国横並びの進め方を改め、地方自治体がこれまで蓄積したことを活かした取り組みが求められています。
「住んでよかった、住みたい個性あるまち朝日」を創造するためには、道路などのインフラ整備、教育・福祉・医療などの行政サービスの充実だけでなく、助け合いなどの地域交流、地域の特性を活かした魅力づくり、住民一人ひとりが活躍できる場があるなど住民が「住んでよかった」と実感できる「生活の質の高さ」や「心の豊かさ」を持てる環境づくりが必要です。
そのためには、地方分権の時代の中で、それぞれの地域が自主性・自立性を高めながら個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現を図ることが求められており、朝日地域においてもこのような時代やニーズに応じたまちづくりを進めるために、地域づくりとは何かを住民が意識し、行政と住民がともにまちづくりの当事者として協働しながら満足度の高い地域づくりを進めたいと考えています。
朝日地域まちづくり総合計画のもと、行政と住民が一体となり、ともに知恵や汗を出し合いながら魅力あるまちづくりを推進し、「住んでよかった、住みたい個性あるまち朝日」の創造に向け計画するものです。

(2)計画の構成

 本計画は、「基本構想」および「基本計画」により構成されます。それぞれの計画の位置づけは以下のとおりです。

「基本構想」
基本構想は住民と行政が一体となってまちづくりを推進するための「高山市第七次総合計画」により、まちの将来像を定め、その実現を目指した諸政策の目標を示すものです。(平成27年度以降は第八次総合計画とする)

「基本計画」
基本構想に沿い、その目標実現のための基本的施策を総合的かつ計画的に示し、実施計画の基礎となるものです。

「実施計画」
実施計画は、基本計画で定めた施策・事業の優先度を配慮し、実施年度、事業量を具体化し、予算編成の指針とするものです。
計画期間は3か年とし、まちづくりの動向に対して年度ごとにローリング方式で別途に作成します。

(3)計画の目標年次

この計画の期間は、「高山市第八次総合計画」と同様(平成27年度)から(平成36年度)を目標年次とします。

(4)将来目標人口の設定

朝日地域の人口は、平成7年(1995)と平成12年(2000)の国勢調査によると、5年間で22人減少しています。また、平成7年(1995)と平成12年(2000)の国勢調査における住民数のデータを中心にコーホート要因法による推計を行った結果、平成24年(2012)の朝日地域総人口は、2,013人と予測されましたが、合併後平成24年では1,873人となり、平成25年では1,838人まで減少しています。
将来目標人口は、本計画の推進により移住者の確保を図り、1,800人を維持することを目指します。